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台湾で購入のiPhone7プラス、膨張トラブル発生


ニュース 電子 作成日:2016年10月3日_記事番号:T00066654

台湾で購入のiPhone7プラス、膨張トラブル発生

 先月発売されたばかりのアップルのスマートフォン最新機種「iPhone7プラス」について、米国で爆発を起こした事例が伝えられた中、台湾の購入者からもバッテリーが大きく膨張する事例が報告された。1日付蘋果日報などが報じた。

 新竹に住むあるエンジニアは先週、「7プラス」(ブラック、258GBモデル)を購入して約1週間が経過した28日、充電を終えた同製品を通勤用かばんに入れて出社。会社に着いて取り出してみるとバッテリーが膨張し、端末の側面が裂けて内部が見える状態となっていた。ディスプレイに破損はなく、使用にも問題はなかったが、爆発の不安からすぐに電源を切ったという。

 同エンジニアの友人が経緯をインターネット上の掲示板に書き込んだところ、ネットユーザーから「不正規ルートから購入したか、他社製の充電器やケーブルを使用したのではないか」との指摘が上がったほか、「7プラス」のライバル製品であるサムスン電子の「ギャラクシーノート7」にもこれまでに発火、爆発事故が発生していることから、「サムスンの回し者ではないか」との疑惑の目が向けられた。

 しかし同エンジニアは大手通信キャリアから購入したことを証明する領収書を提示し、純正のケーブルと充電器で充電を行ったと説明。さらに「自分は長年のアップルファン」と主張して疑惑を強く否定した。

 なお証券会社によると、「ギャラクシーノート7」および「iPhone7プラス」はいずれもサムスン子会社のサムスンSDIがバッテリーセルを供給しており、これが膨張や爆発の原因となった可能性が高いと指摘しているが、アップル台湾は1日時点で今回の問題についてコメントを出していない。

 スマホの構造や機能が複雑化し、製造の難易度が上昇している上、製品のライフサイクルが短くなる中、今後ブランド企業はサプライヤーの製造工程や検査工程により厳格な目を向けるようになると予想され、台湾メーカーも迅速な対応が迫られそうだ。