ニュース 商業・サービス 作成日:2016年10月3日_記事番号:T00066668
日系投資会社の「百尺竿頭数位娯楽」によるオンラインゲーム開発大手、楽陞科技(XPECエンターテインメント)に対する株式公開買い付け(TOB)が不履行となった問題で、百尺竿頭は和解交渉を進める意向を示しているが、投資家保護センター(投保中心)は強硬姿勢を崩していない。3日付蘋果日報が伝えた。
許董事長の代理人は、同社の中核事業以外は全て売却する方針を示した(30日=中央社)
百尺竿頭は3日までに「株式売却者の損失を補うことに努力する」とし、投資家や投資家保護センターと和解交渉を進める意向を表明した。これに対し投保中心は「百尺竿頭は具体的内容を全く示していない」とし、今週中に正式に提訴する構えだ。投保中心はこれまでに集団訴訟に向け、投資家1万9,474人の委託を受けており、賠償請求額は28億6,700万台湾元(約93億円)となっている。
XPECは4日から信用取引禁止銘柄に指定されるため、投資家の間では株価回復の見込みはないとみて、損切り売りの動きも広がっている。
子会社株売却遅延で資金不足
これに先立ち、XPECは30日、短期的に6億元の資金不足が生じる見通しを明らかにした。XPECは市場調査子会社タイニーピースの全株式を同社の元経営陣に27億8,600万元で売却することで合意し、6月末までに譲渡を完了する予定だったが、うち21億5,400万元の支払いが遅れているという。XPECはベーカリーの一之郷や喫茶チェーンの怡客咖啡(イカリコーヒー)の持ち株を売却し、資金確保に努める方針だ。
許金龍董事長を一転勾留
一方台北地方法院は29日、XPECの許金龍董事長に対する勾留請求を13時間にわたる審理の末に認める決定を下した。許董事長は3回にわたり保釈が認められていたが、保釈金2,000万元の返還を受け、拘置所に勾留された。
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