ニュース 社会 作成日:2016年10月4日_記事番号:T00066701
健康志向の高まりにより、公共のスポーツ施設や民営のフィットネスジムなどの利用者が増える一方、残業の多いサラリーパーソンや夜間営業の飲食店関係者など、深夜しか時間が取れない人たちは、体を動かす場所がなくて困っているという。しかし近年、北部を中心に24時間営業のフィットネスジムが相次いでオープンしており、夜勤族に人気を博している。
24時間営業のフィットネスジム、「300壮士倶楽部」新北市三重店の李天尹店長によると、昨年末は5~10人程度だった午前0~6時の利用者は、現在25~30人まで増えており、特に午前0~3時が最も利用が増える時間帯となっているそうだ。
またエンジニア時代、残業後に運動する場所に困った経験から、自ら起業して台北市信義区に24時間ジム「体育客(1stフィットネス)」をオープンした女性、Pinyさんも「当初は知名度が低かったせいで深夜の利用者は少なかったけれど、徐々に増えていき、今では明け方でも10人以上がジム内で体を動かしている」と話す。
彼女によると、深夜のジム利用者は日付が変わった頃に退勤時刻を迎える周辺の飲食店関係者がほとんどだという。このほか、深夜利用者の中には、夜間勤務の多いSOHO(在宅勤務・個人事業)族や、海外出張明けの時差ぼけを調整するため訪れるビジネスパーソンなどもいるそうだ。
なお「普通は就寝する深夜に運動するのは健康に良くない」との説を耳にすることもあるが、これについて長庚紀念医院リハビリ科主任の陳仲堯医師は、「昼間に働いている人は睡眠不足になりやすいため夜の運動は勧められないが、もともと昼夜が逆転している人にとって影響はない」と指摘。台湾大学医学院附設医院(台大医院)運動医学センターの林昀毅医師も「8時間の睡眠など十分な休息を取るなら、深夜の運動はマイナスよりプラスが大きい」との見方を示している。
ただ台大医院北護分院の黄国晋院長は、十分な睡眠を取らずに深夜の運動を続けた場合、血糖値や血圧に悪影響が及ぶため注意が必要と警告している。
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