ニュース 社会 作成日:2016年10月5日_記事番号:T00066729
日本統治時代の1936年に開業した新竹市立動物園(同市東区)が10月30日まで、創設80週年を記念する回顧展を開催している。70年代に台湾で唯一飼育されていたホッキョクグマなど、かつて市民の人気者だった動物たちの写真や映像、資料などが展示されており、林智堅新竹市長は「親子三代でタイムトラベルを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
フレームの中の昔の写真には、80年間の動物園の思い出が詰まっている(新竹市立動物園フェイスブックより)
「動物園は覚えている」をテーマとする今回の回顧展は、▽新竹市立動物園の歴史を振り返る「時間の足跡」▽それぞれの動物についてのエピソードを紹介する「思い出の店」▽過去の動物園の様子を写した写真を展示する「時光之樹」──の3大企画を柱とする。
このうち「思い出の店」では▽同動物園に最初に入居した動物は、市民が日本から輸入して市に寄贈したツキノワグマだったこと▽それまで台湾では見ることのできなかったホッキョクグマが71年にタイワンザル50匹と交換する形でやって来て話題となったものの、暑さに耐え切れず、わずか2年で死んでしまったこと▽80年ごろ、ベンガルトラが増え過ぎたため、子供のトラが売りに出され、米国籍のエンジニアが1頭10万台湾元で購入したこと──など、保存資料を基に数々のエピソードが紹介されている。
なお同動物園では現在、13億元の経費を投じる「動物園再生計画」を進めており、今年末から2年間をかけて工事を行い、従来のおりを中心とする飼育から動物の生活環境を重視する生態展示方式へと転換する方針だ。林市長は、「草地の上を歩くシカやヤギを眺めながら親子で食事を楽しめるレストランや、鳥小屋を利用したアート作品の展示など新たな試みを導入して再び動物園に輝きを取り戻したい」と語っている。
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