ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

メディアテック、Q4も粗利益率下落へ【図】


ニュース 電子 作成日:2016年10月6日_記事番号:T00066732

メディアテック、Q4も粗利益率下落へ【図】

 IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)の謝清江副董事長は5日、今年第1~3四半期は旺盛だった中国スマートフォン需要が減少する上、非需要期のため、第4四半期売上高は減少し、粗利益率も下落傾向が続くと見通しを示した。同社の粗利益率下落が止まるかは、来年クアルコムより早く10ナノメートル製造プロセスでハイエンドのHelio X30を出荷し、市場シェアを拡大できるかにかかっている。6日付工商時報が報じた。

/date/2016/10/06/mediatek_2.jpg

 Helio X30について謝副董事長は、複数の顧客と共同開発中で、来年上半期に出荷できると語った。業界関係者は、Helio X20シリーズは低迷しており、来年第1四半期に台湾積体電路製造(TSMC)が受託生産する10ナノプロセスのHelio X30の出荷が始まれば持ち直すと予測した。なお、クアルコムのスナップドラゴン830はサムスン電子の10ナノプロセスを採用する。

 また謝副董事長は、今年第3四半期はファウンドリーが供給不足で、来年まで解消しないと予測した。不足しているのは携帯電話用チップだけでなく、他の携帯電話部品も同様に逼迫(ひっぱく)していると語った。

 メディアテックは第1~3四半期、中国の顧客、広東欧珀移動通信(OPPO)、維沃移動通信(vivo)などの需要が強く、ミドルエンドチップのMT6750、MT6755(Helio P10)が大幅に売れた。一方、第4四半期はOPPOがスマホR9シリーズをクアルコム製チップに切り替えるほか、N5もクアルコム製に変更する可能性がある。