桃園の百貨店、ショッピングセンター（ＳＣ）業界で、市場規模50億台湾元（約165億円）をめぐり、周年慶（創業祭）セール開始が相次いでいる。新光三越百貨の桃園駅前店に続き、台茂購物中心（タイモール）、大江国際購物中心（メトロウォーク）、統領百貨は６日にセールをスタートした。遠東百貨（ファーイースタン・デパートメント・ストアズ）桃園店は27日開始を予定している。６日付工商時報が報じた。
タイモールの周年慶セールは24日まで、全館で5,000元購入すれば500元還元するなどのキャンペーンを行う。セール期間の目標売上高は７億3,000万元で前年同期比11％増と、桃園の業界で最も高い伸びだ。苗延梅総経理は、地下２階や地上４～６階の改装や入居ブランド入れ替えに7,500万元を投じており、今年の全館の売上高目標は前年を上回る60億元と話した。
メトロウォークの周年慶セールは23日まで、化粧品や下着など女性向けフロアで3,000元購入すれば、350元還元するなどのキャンペーンを行う。セール期間の目標売上高は５億3,000万元で前年同期比３％増だ。ただし、８月にオープンしたファストファッション大手、ＺＡＲＡとＨ＆Ｍはそれぞれ桃園市南部、桃園市で唯一の店舗のため、これらを加えると２桁成長が見込める。
統領百貨の周年慶セールは11月７日まで。遠東百貨桃園店は19日から先行セールを開始する。27日～12月５日の周年慶セール目標は12億元で３％増。新光三越百貨の桃園駅前店の周年慶セールは９月29日～10月12日で、売上目標は４億5,000万元で１％増。各社は近年の景気低迷で、昨年目標に届かず、今年は慎重な目標設定が多い。
