ニュース 金融 作成日:2016年10月6日_記事番号:T00066748
金融持ち株会社、中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)を舞台とする会社資産不正流用事件で、最高法院検察署特別偵査組(特偵組)は5日、実質的経営者で元副董事長の辜仲諒容疑者、国宝集団総裁の朱国栄容疑者、元中信金財務長の張明田容疑者、辜仲諒容疑者の妹の元夫で海外逃亡中の陳俊哲容疑者を証券取引法違反などの罪で起訴した。うち朱容疑者は4億台湾元(約13億円)という高額の保釈金で保釈が認められた。6日付自由時報が伝えた。
特偵組は早ければ年末にも廃止されるため、これが最後の重大案件となる見通しだ(5日=中央社)
調べによると、中信金の辜濂松元董事長(故人)や辜仲諒容疑者らは2004年から07年にかけ、グループ会社の中国信託資産管理が不良債権買い取りを行うための資金として会社資金を不正流用し、約3億米ドルの資金を辜一族が海外に設立した会社などに不正送金した疑い。
また、辜仲諒容疑者は中信金による台寿保産物保険の合併過程で朱容疑者に約10億元相当の便宜を図っていたとされる。
辜仲諒容疑者は弁護団経由でコメントを発表し、「創業者の辜濂松氏は生前、公私の区別がはっきりしており、会社資産を不正流用することはあり得ない。特偵組は本人が供述できない状況で、辜濂松氏を共犯にしたもので、驚きを感じる」などと反論した。
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