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前総統夫人の周美青氏、兆豊金の公益団体執行長を辞任


ニュース 金融 作成日:2016年10月7日_記事番号:T00066774

前総統夫人の周美青氏、兆豊金の公益団体執行長を辞任

 兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)は6日、馬英九前総統夫人の周美青氏が傘下公益団体、兆豊慈善基金会および中国国際商業銀行文教基金会の執行長を辞任することを明らかにした。兆豊金については傘下の兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)がマネーロンダリング(資金洗浄)対策不備で米当局から1億8,000万米ドルの罰金処分を受けたことが問題となっており、今回の周氏の辞任との関連に憶測を呼んでいる。しかし、兆豊銀の主管は「問題が発生した時期に周氏は既に金融業務から離れており、事件とは無関係」とコメントした。7日付聯合報が報じた。

 周氏は1981年に、兆豊銀の前身である中国国際商業銀行に入行。同行と交通銀行の合併により兆豊銀が誕生した06年に法務処長に就任した。しかし08年に夫の馬英九氏が総統に当選したことをきっかけに同行を退職し、兆豊慈善基金会の執行長に就任した。

 今年8月に兆豊銀の罰金問題が浮上した後、9月に張兆順氏が兆豊金董事長に就任した際、周氏は執行長職を退く意向を示したとされ、きょう(7日)基金会の役員改選が行われる運びとなった。

 なお兆豊金の幹部によると、両基金会の執行長は無報酬の職務で、特別な手当て、専用車、専用オフィスなども割り当てられない。