ニュース 社会 作成日:2016年10月7日_記事番号:T00066786
台湾血液基金会の統計によると、若年層(17~24歳)による献血が2000年の延べ81万2,000人から15年は延べ42万6,000人へ、過去15年でほぼ半減したことが明らかとなった。少子化の影響が大きいとみられ、今後15年でさらに20%以上減少すると予測されており、同基金会では若者に対し、輸血が必要な人を助けるため、献血の習慣を身に付けるよう呼び掛けている。
アプリの立ち上げにはLINEキャラクターも動員した(6日=中央社)
同統計では、昨年の台湾全体の献血者数は延べ176万人で、うち21~30歳と31~40歳が各25%と最大比率を占めた。一方で17~20歳よる献血は10%程度にとどまった。
血液基金会は、現在のところ輸血に必要とされる量を上回る献血が行われているが、高齢者は若者に比べ多くの血液を必要とするとの研究結果もあり、このまま人口高齢化が進めば血液需要は大幅に増えると予想され、早い段階で若者の間に献血習慣を広める必要があると提言している。
なお血液基金会の葉金川董事長は、「台湾人は情に厚く、災害などの緊急時には献血意欲が高まるが、血液には保存期間があるため、一時的に大量の献血が行われてもその多くが利用できず、好意が無駄になる」と指摘している。
このため同会ではこのほど、対話アプリのLINE(ライン)に公式アカウントを開設し、「どこでどの血液型が不足しているか」といった情報を発信するとともに、条件に合致する登録ユーザーに献血の要請を行うシステムを立ち上げた。
基金会は今後、高校や大学などにおける献血の重要性を訴える啓発活動を強化するほか、LINEやフェイスブック(FB)といった若者が日常的に利用するツールを使用して献血意欲を高めたい考えだ。
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