ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）が７日発表した９月連結売上高は前月比7.13％増、前年同月比38.29％増の277億1,400万台湾元（約910億円）で、２カ月連続で過去最高を更新した。１～９月連結売上高は2,068億3,600万元で前年同期比36.49％増だった。８日付工商時報などが報じた。
第３四半期売上高は前期比8.1％増の784億300万元に達したが、証券会社によると、目標範囲の上限には届かなかった。十分な製品供給を確保できなかった上、価格競争が激しいためだ。
証券会社はまた、メディアテックは第４四半期、ハイエンド機種向けでのクアルコムとの価格競争に加え、ファウンドリーの生産能力不足も続くと指摘。季節性の在庫調整もあり、売上高が前期から10％減る可能性もあると予測した。
なお、11日付工商時報によると、小米科技（小米、シャオミ）が今月末に発売するスマートフォン新機種「小米５ｃ」にメディアテックの「Ｐ20」が搭載されるとの観測が出ている。事実とすれば第４四半期の業績に貢献しそうだ。
