サムスン電子が11日、新型スマートフォン「ギャラクシーノート７」の生産、販売を停止すると発表したことを受け、台湾サムスンは、大手通信キャリアで即日より、直営店では15日より同製品の返品、または「ギャラクシーＳ７エッジ」「ギャラクシーノート５」への交換を受け付けると表明した。12日付工商時報が報じた。
なおユーザーは購入した店舗で返品、交換を受けられるが、本体と付属品のスタイラスペン「Ｓペン」、充電器、およびレシートなど購入を証明するものが必要となる。交換の場合は受け付けは11月15日までとなり、対象製品との差額が返還されるほか、3,000台湾元（約9,800円）分のクーポン券が贈呈される。
またユーザーがノート７に専用の液晶保護フィルムを取り付けていた場合はレシートがあれば1,500元を上限に補償金が支払われる。
このほか市場調査会社の集邦科技（トレンドフォース）は、ノート７の生産、販売中止に伴って生まれるスマホ需要は華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）、維沃移動通信（ｖｉｖｏ）、広東欧珀移動通信（ＯＰＰＯ）といった中国大手ブランドの大画面製品や、先月発売されたアップルの最新機種「iPhone7プラス」に流れるとの見方を示した。
またノート７は既に約400万台が生産済みで、これら製品が再利用される可能性は低いため、今後ＤＲＡＭ、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリなどは当面、需給の逼迫（ひっぱく）が続き、価格も上昇すると予測される。
