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駐シンガポール代表、人選混迷


ニュース 政治 作成日:2016年10月12日_記事番号:T00066837

駐シンガポール代表、人選混迷

 台湾の駐シンガポール代表人事が混迷している。蔡英文政権が「新南向政策」を統括する総統府新南向政策弁公室の黄志芳主任(元外交部長)が一度は内定したが、シンガポール政府が難色を示し、調整が難航しているもようだ。12日付中国時報が伝えた。

 総統府は7月中旬に民間からジャーナリスト出身の江春男氏を駐シンガポール代表に起用することを決めたが、江氏が飲酒運転で検挙されたために辞退。9月初めに黄氏が同代表に内定したが、シンガポール政府の同意が得られなかった。

 李大維外交部長は11日、立法院で「現在黄氏をシンガポールに派遣する計画はない」と述べ、黄氏が候補から外れたことを認めた。その上で、人選には少なくとも1カ月を要するとの見通しを明らかにした。

 総統府の黄重諺報道官は「新南向政策弁公室は黄氏とスタッフの努力で関連業務を処理している」と説明し、黄氏は同弁公室主任にとどまることが確定的となった。

 今回の混乱の背景には、シンガポール政府の同意が得られる以前の段階で台湾側で黄氏の代表内定がリークされ、シンガポール側が態度を硬化させたとの見方もある。