不二サッシは28日、台湾のサッシメーカー、太天興業と共同出資で、高層マンション向けなど高価格帯の建材を販売する不二太天（台北市中山区）を設立したと発表した。不二サッシが材料を供給、太天興業が製造を担い、不二太天が不二サッシブランドで販売する。
不二太天の資本金は1,000万台湾元（約3,600万円）、出資比率は▽不二サッシ、50％▽太天興業、35％▽太天興業の陳建誠董事長、15％──。来年春節（旧正月、2017年は１月28日）開けに販売開始時期を発表する予定だ。不二太天は20年に売上高７億円が目標だ。
不二サッシは合弁会社設立について、台湾のビル建材市場では高い気密性、水密性能を持つ高品質の建材への需要が高まっており、日本製品に対する需要と信頼も高いためと説明した。台風が到来するなど日本と気候が似ている点も考慮した。
不二サッシは2008年から太天興業に材料を供給、14年に業務提携を締結し、共同開発を行ってきた。今後は、不二サッシの商品・設計・施工管理能力などと、太天興業の台湾市場における独自の販売・製造・物流システムなどのノウハウを融合することで、台湾市場に合致した製品をタイムリーに供給できるようになる。
