鴻海科技集団（フォックスコン）傘下の通信キャリア、亜太電信（アジア・パシフィック・テレコム）は12日、月額999台湾元（約3,600円）で自社・他社携帯電話、固定電話への通話が無料の第４世代移動通信システム（４Ｇ）使い放題プランを発売した。電話・インターネットともに使い放題のプランは台湾の通信キャリア業界で初めて。13日付中国時報が報じた。
同プランはWi-Fiを利用して海外から電話をかける場合も無料となる。鴻海の郭台銘（テリー・ゴウ）董事長がかつて目標に掲げた「通話無料化」を実現した格好だ。
台湾の通信キャリア業界では、999元の４Ｇ使い放題プランは同じキャリア間の通話は無料でも、多くが異なるキャリアへの無料通話に上限時間があったり、固定電話への通話は有料だった。亜太電信以外の各社は、異なるキャリアへの通話料収入が売上高の一定割合を占めるとして、亜太電信に追随するかは時間をかけて検討する必要があるとの考えだ。
業界関係者は、亜太電信の電話・ネット使い放題プランは電話利用の多い営業担当者や、友人の携帯電話が各キャリアに分散している人に向いていると指摘した。
