ニュース 社会 作成日:2016年12月14日_記事番号:T00067996
先ごろ、苗栗県と台中市にまたがる台湾で2番目に高い山、雪山(標高3,886メートル)を登山していた大学生の男性(21)が持病の「痔」の急激な悪化に見舞われた。激しい痛みに耐えつつ下山を試みたものの、ついに歩くこともできない状態となり、航空救難隊のヘリコプターで救出された。
今回悲劇に見舞われた男性は10日、11人から成る登山隊に参加し、無事登頂に成功した。しかし男性は痔を患っており、下山を前に用を足していた際、力みすぎて痔核が外へ飛び出してしまった。そして飛び出た痔核が衣服にこすれ、激しい痛みに襲われることとなった。
その後、30時間ほど痛みに耐えつつ下山を続けたが、標高3,690メートルに位置する山小屋「三六九山荘」で登山隊のメンバーが119番通報して救助を要請。これを受けて、台中市の梨山消防分隊と雪霸国家公園管理処が救助隊を編成し、徒歩で救助に向かった。
山荘から登山口までは約7.1キロメートルだが、救助隊が到着するまでの間、男性はゆっくりと下山を続けた。しかし、1.7キロほど進んだところで一歩も動けなくなってしまい、駆け付けた救助隊はこれ以上病状が悪化しては危険と判断し、航空救難隊にヘリの出動を要請した。この時、男性の痔からは出血も見られたという。
男性はその後ヘリに乗せられて下山し、病院へ運ばれて痔核を無事に「定位置」に戻してもらい、既に退院したそうだ。
治療に当たった病院の医師は、男性の痔は飛び出た痔核が中へ引き込まず、指などで押し込まないと元に戻らない「第3度」の状態で、飛び出た部分が敏感なため、少しの刺激で激痛が走ったはずだと指摘した。そのまま放置すれば血栓が生じる恐れがあるほか、最悪の場合、細菌に感染して敗血症になり、死に至る可能性もあるという。このため医師は、「痔持ち」の患者はできるだけ登山を避けるか、手術で痔を切除するよう提言している。
なお登山中に痔核が飛び出した場合、まず患部に潤滑オイルを塗り、湯で温めた後、自分の手で押し込むとよいそうだ。
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