鴻海科技集団（フォックスコン）が出資する、ナノテクノロジーを利用した材料の研究開発（Ｒ＆Ｄ）や半導体および発光ダイオード（ＬＥＤ）のレーザー加工業務などを手掛ける納諾科技集団（ナノプラス・テック）は、同社が防水用材料を供給するアップルが先ごろ発売した純正のブルートゥース・イヤホン「AirPods（エアポッド）」の売れ行き好調などを受け、今年通年の売上高が前年の３倍に成長する可能性があると見込まれている。17日付工商時報が報じた。
ナノプラスは今年、アップルが発売したスマートフォン新機種「iPhone7／7プラス」の筐体（きょうたい）で使用される研磨液の最大のサプライヤーとなったことで業績を大幅に伸ばしており、11月の連結売上高は前年の約２倍となる２億5,900万台湾元（約９億円）を記録。１～11月累計でも前年同期比177.3％増の28億4,800万元となっている。
さらに同社が開発した分散系の防水材はエアポッドのほか、アップルの有線イヤホン「EarPods（イヤーポッド）」向けにも既に出荷を開始したことから、12月はさらに増収が見込まれている。
