三陽工業の自社ブランド（ＳＹＭ）の小型トラック「Ｔ880」が、７月にベトナム市場で販売となる見通しだ。100％出資のベトナム子会社、三陽モーター・ベトナム（ＳＭＶ）が６月に生産を開始する予定で、自社ブランド車の海外生産は、台湾自動車メーカーで初となる。今年の目標販売台数は1,000台で、５年以内にベトナムの１トン以下の小型トラック市場でシェア１位を目指す。17日付経済日報などが報じた。
Ｔ880は、1,300ccのガソリンエンジンを搭載、販売価格は7,000米ドル前後となる見込みだ。１トン以下の小型トラック市場でシェア８割を占めるスズキのキャリーは7,000米ドル、残りの大半を占める中国メーカーの小型トラックは3,800～4,000米ドルで販売されている。昨年のベトナム市場で同タイプのトラックの販売台数は4,123台だった。
初期の生産能力は6,000～１万台となる見通し。劉武雄ＳＭＶ総経理は、同国の3.5トン以下の商用車市場に注力していく方針。
