ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）は16日、インドの情報通信業22社の中級幹部とエンジニアの計42人を対象とした携帯電話設計研修が13日に終了したと発表した。蔡明介（ミンカイ・ツァイ）董事長は、研修の終了は新たなスタートであり、今後も提携サプライヤーと協力して、インドが携帯電話産業のエコシステム（生態系）を構築できるよう、ソリューションの提供や技術支援を行っていくと表明した。17日付工商時報が報じた。
６週間続いた同研修には、▽マイクロマックス▽ビデオコン▽ラバ▽インテックス──などインドの携帯電話大手ブランドの中級幹部らが参加した。メディアテックが携帯電話の設計について指導し、提携サプライヤーの▽光宝科技（ライトン・テクノロジー）▽華邦電子（ウィンボンド・エレクトロニクス）──などが製造管理に関するノウハウを共有した。
メディアテックは、同研修は、急成長するインド携帯電話市場のハードウエア、システム設計関連の人材需要への対応を急ぐインド政府を支援するものと説明。インドのナレンドラ・モディ首相が「メーク・イン・インディア（インドでモノづくりを）」を推進する中で、同社と提携サプライヤーはインドで先行メリットを享受できると強調した。
