宏達国際電子（ＨＴＣ）は18日、先週発表した人工知能（ＡＩ）搭載のスマートフォン旗艦機種「ＨＴＣ Ｕウルトラ」の台湾市場向け予約販売を開始し、用意した１万台が１時間で売り切れた。３日間の予約販売期間に１万台の販売を想定していたが、これを上回る人気を受け、販売台数の追加を検討しているという。
ＨＴＣ Ｕウルトラはブラック、ホワイト、ピンク、ブルーの４色をそろえた（ＨＴＣフェイスブックより）
ただ、19日付工商時報は、ＨＴＣにとって台湾市場は受け入れ度が最も高く、熱狂的なファンが最も多いため、旗艦機種の発売当初は反響が良いものの、発売から１カ月後も好調な販売が続くかが重要だと指摘した。その上で、2015年末に発売した「HTC One A9」や16年の「HTC 10」も人気は発売当初だけだったと例を挙げた。
同報はさらに、ＨＴＣのハイエンド機種の販売台数が最も多いのは米国市場であり、特に米国の通信キャリアで販売できなければ販売拡大は期待できないと指摘した。これに対し、張嘉臨ＨＴＣスマホ・モノのインターネット（ＩｏＴ）事業総経理は、ＨＴＣ Ｕウルトラを米国の通信キャリアで販売するかは未定と話した。
