華碩電脳（ＡＳＵＳ）は、スマートフォン「ZenFone」シリーズの次期機種、「ZenFone4」を、予定通り今年５月より出荷を開始し、６月にも世界市場向けに大量に供給する見通しだ。中国、インドに、インドネシアなど東南アジア市場で売れ行きが好調であれば、2017年通年のスマホ出荷台数は2,000万台も可能だ。20日付電子時報が報じた。
サプライチェーンによると、ZenFone4は現在の主力機種「ZenFone3」よりも、ハード、ソフトともにスペックが向上し、平均販売価格（ＡＳＰ）の上昇に貢献すると期待されている。
ＡＳＵＳの16年スマホ出荷台数は1,750万台で前年比14.6％減少した。ZenFone3が急な設計変更により８月中旬まで発売が遅れたこと、華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）、広東欧珀移動通信（ＯＰＰＯ）といった中国スマホブランドとの競争が激化したためだ。
ZenFoneシリーズは14年から販売が始まり、同年の出荷台数は850万台だった。15年には2,050万台を出荷し、スマホ事業は黒字化したものの、昨年は一転赤字に転落した。今年はZenFone4の発売により再び黒字化が見込めそうだ。
