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台湾紙業、経営権争いが表面化


ニュース その他製造 作成日:2017年1月20日_記事番号:T00068635

台湾紙業、経営権争いが表面化

 製紙業者の台湾紙業(台紙、TPPC)で簡鴻文董事長と余美玲総経理による経営権争いが表面化している。

/date/2017/01/20/08tppc_2.jpg台紙の簡鴻文董事長。情勢は簡董事長にとって厳しいと分析されている(中央社)

 20日付経済日報によると、同社の陳如舜監察人は19日、3月13日に臨時株主総会を開き、簡董事長の解任を提案することを明らかにした。

 簡董事長と余総経理は昨年から経営方針をめぐり対立。余総経理を含む董事4人と監察人は今月9日、簡董事長の解任と後任選出を20日に開く予定だった董事会の議題とするよう要求したが、簡董事長は拒否した。

 同日の董事会は当初、新営工場(台南市)の紙パルプ、製紙ラインを停止したことに伴う減損処理と今年度予算案が議題だったが、余総経理派が簡董事長の解任を求める臨時動議を提出する構えを見せたため、簡董事長は19日、董事会を急きょ中止し、余総経理派の動きを封じた。これを受け、余総経理派は次の一手として、監察人が臨時株主総会を招集する方針を表明した格好だ。

 余総経理は「簡董事長は董事会で多数の董事の信頼と支持を得ておらず、多数意見を無視している」と主張した。