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《トランプ大統領就任》米中台関係に不確実性、「利益あれば損害も」


ニュース 政治 作成日:2017年1月23日_記事番号:T00068650

《トランプ大統領就任》米中台関係に不確実性、「利益あれば損害も」

 トランプ米大統領が20日就任したことについて、蔡英文総統は21日、祝賀メッセージを送った。

 蔡総統は「米国は台湾にとって国際的に重要な盟友であり、双方は自由、民主、人権という共通の価値観を共有しており、長期にわたり政治、経済貿易、安全、文化の各分野で緊密に協力してきた」などと指摘した。

 しかし、米中台の三者間では先行きが予測できない不確実性が高まっている。トランプ政権は先ごろ、米国が一貫して堅持してきた「一つの中国」政策を修正することもあり得る姿勢を示すなど、米中関係に波風が立っている。21日付聯合報は解説記事で、「『一つの中国』問題が米中の交渉テーブルに上れば、台湾は受け身にならざるを得ない。現状を打破する結果は台湾の利益に一致することもあれば、損害にもなり得る。台湾を予測不能なリスクにさらすことになる」と警告した。 

 同紙によれば、米国の共和党寄りの専門家は「トランプ大統領は『一つの中国』政策を交渉カードにしか考えていない。目標は中国であって、台湾ではない」と断じた。

 同紙は「トランプ大統領は米中台関係で最大の不確定要素であり、米国の利益を優先するトランプ政権に対し、台湾の戦略的価値を知ってもらう必要がある。特にトランプ大統領は中国の南シナ海における軍事行動を重ねて批判しており、台湾も南シナ海での自分たちの役割を強化すべきだ」と指摘した。