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16年対中投資件数、3年連続で前年割れ


ニュース その他分野 作成日:2017年1月23日_記事番号:T00068668

16年対中投資件数、3年連続で前年割れ

 経済部投資審議委員会(投審会)の20日発表によると、台湾資本による2016年の中国投資認可件数は252件で前年比21.49%減と、3年連続で前年割れとなった。認可額は91億8,399万米ドルで11.67%減と、減少に転じた。21日付聯合報などが報じた。

 投審会は、中国の投資環境の変化で、台湾企業の中国投資意欲が低下し、他の市場に移行していると指摘した。04年まで対中投資の申請は2,000件を超え、工場、レストランなどサービス業などさまざまな業種があったが、近年の申請は500件足らずで、銀行、不動産開発などが中心だと説明した。

 業種別の16年対中投資認可額は、化学材料製造業が7件で7億8,556万米ドル(前年比351.61%増)と大きく伸びた。金額は多い順に、▽コンピューター・電子製品・光学製品製造業、14件・20億8,856米ドル(88.51%増)▽電子部品製造業、35件・15億7,307万米ドル(27.74%増)──だった。金融・保険業は20件・13億6,290万米ドル(51.08%減)、卸売・小売業は84件・5億3,511万米ドル(21.3%減)と減少した。

 一方、台湾資本による海外投資認可件数は496件で前年比7.36%増だった。投資認可額は121億2,309万米ドルで、12.82%増えた。投審会は、東南アジア市場が拡大する中、東南アジアや南アジアとの関係強化を目指す「新南向政策」の推進で、東南アジア投資が増えたと指摘した。

 中国資本による台湾投資認可件数は158件で前年比7.06%減、投資認可額は2億4,762万米ドルで1.46%増だった。

 外国資本・華僑による台湾投資認可件数は3,414件で前年比9.9%減、投資認可額は110億3,706万米ドルで130.09%増だった。