鴻海精密工業の子会社、富智康集団（ＦＩＨモバイル）は23日、中国の自転車シェアリング（共有）サービス最大手、摩拝単車（モバイク）との戦略的提携を発表した。共同でモバイクの自転車サプライヤーを選考し、ＦＩＨの中国内外の工場数十基でモバイク向け生産ラインを新設する。今後、ＦＩＨのモバイク向け自転車の年産能力は560万台に拡大する見通しだ。24日付経済日報が報じた。
このほか、ＦＩＨはモバイクに戦略的出資も実施したとされるが、出資額は未公表だ。
2015年設立のモバイクは現在中国の13都市に進出し、中でも北京、上海、広州、深圳での自転車投入規模は10万台を超える。モバイクは、ＦＩＨとの提携により、中国内外のさらに多くの都市への進出が可能になると説明した。
一方、ＦＩＨは設計・製造分野で強大なリソースを世界に抱えており、モバイクとの提携で海外市場の開拓を強化できそうだ。
