ニュース 社会 作成日:2017年1月24日_記事番号:T00068697
台湾水泥(台湾セメント、台泥)前董事長の辜成允氏が台北晶華酒店(リージェント台北、中山区)の階段から転落し、23日に脳出血で死去したことに関連して、辜氏は酒に酔い足元がおぼつかない様子で階段を下りていて、最後の3~4段目で転落して後頭部を強く打ったと、目撃した同ホテルの料理人が警察に証言していたことが明らかとなった。24日付蘋果日報などが報じた。
階段に滑り止め加工は施されていたという(23日=中央社)
辜氏の死をめぐっては、階段付近に安全標識を設けていなかったなど業務上の過失があった場合、リージェント台北は民事、刑事の責任を免れないとの見方が弁護士から示されている。
建築技術規則によると、階段の幅が3メートル以上でも、蹴上げ(段の高さ)が15センチメートル以下、踏み面(段の奥行き)が30センチ以上の場合、階段中央への手すり設置は不要だ。蘋果日報が辜氏が転落した階段を調べたところ、蹴上げは30センチ、踏み面は28.5センチだったが、中央に手すりはなかった。台北市建築管理工程処の洪徳豪広報担当は、リージェント台北に階段の安全性向上を指導、勧告するが、中央の手すりの設置有無は安全検査の対象項目でないため、罰則がないと説明した。
弁護士の洪宇均氏は、辜氏の遺族が告訴し、裁判所がリージェント台北の過失を認めた場合、同ホテルは業務上過失致死罪で最高5年の刑罰を受けると指摘。また、民事訴訟の賠償金については、辜氏が転落時に酒に酔っていたか、携帯電話を見ていなかったかなどから判断されると説明した。
リージェント台北は調査結果を尊重するとのみコメントした。
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