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ららぽーと台湾1号店、南港に21年開業


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年1月25日_記事番号:T00068702

ららぽーと台湾1号店、南港に21年開業

 三井不動産は24日、リージョナル型ショッピングセンター「ららぽーと」を2021年に台北市南港区で開業予定と発表した。店舗面積約7万平方メートルに日本ブランドをはじめ約250店舗が入居予定で、台北都市圏で最大級となる。三井不動産にとっては、16年1月にオープンした三井アウトレットパーク(MOP)台湾林口(新北市)、18年オープン予定の三井アウトレットパーク台湾台中港(仮称)に続く台湾3カ所目の大型商業施設となる。三井不動産は、台北のみならず台中、南部都市圏でもららぽーとを展開する方針も表明した。

/date/2017/01/25/00map_2.jpg計画地の周辺エリア、南港経貿園区は、新都心としてIT(情報技術)産業を中心とするオフィス・商業・住宅など複合的な街づくりが進んでいる(三井不動産リリースより)

 三井不動産はワイズニュースの取材に対し、三井アウトレットパーク台湾林口の好調を受け、台湾の消費力を有望視し、ららぽーとの台湾進出を決めたと説明した。ららぽーとは地域に合わせた店舗づくりをしており、「三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港(仮称)」でも日本ブランドを中心に誘致し、充実した物販やレストラン、エンターテインメントを提供し、1日楽しめる時間消費型の商業施設を目指すと表明した。

 主なターゲットは、20~30代のファミリー、共働き夫婦や周辺で働くオフィスワーカー。台北MRT(都市交通システム)南港軟体園区(南港ソフトウエアパーク)駅から徒歩1分、南港展覧館駅から徒歩3分の距離にあり、台北世界貿易センター(TWTC)南港展覧館の来場者の来店も見込む。周辺住民のほか、基隆市(人口37万人)や宜蘭県(人口46万人)から車で20~40分という立地から、広範囲からの来店も期待している。

南港C3開発、400億元

 ららぽーと台湾1号店の出店に向け、台湾三井不動産は24日、中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)傘下の生命保険会社、台湾人寿保険と、南港経貿園区C3基地(南港C3)地上権開発案の一部の商業ゾーンを、ららぽーととして今後運営することに合意した。台湾人寿によると、南港C3の投資額は400億台湾元(約1,450億円)近い。

/date/2017/01/25/00mitsui_2.jpg台湾三井不動産の船岡昭彦董事長(左)と台湾人寿の林総経理(右)。台北市の「新東区商圏」構築を目指す(台湾人寿リリースより)

 台湾人寿の林欽淼総経理は、昨年7月に開通した台湾高速鉄路(高鉄)南港駅、MRT板南線、文湖線や台湾鉄路(台鉄)南港駅に近く、交通の便が良い上、中国信託金融園区や南港展覧館にも近いと地の利を評価した。南港展覧館2館が完成すれば、台湾や海外からのビジネス客も増えると見込み、オフィス、ホテル、商業施設の複合商業施設を計画したと説明。商業施設は経験豊富な三井不動産が担い、日本独自のスタイルで、台北市内の既存百貨店との差別化を図ると語った。

 南港駅には複合商業施設のシティーリンク、環球購物中心(グローバルモール)も出店しており、ららぽーとの進出によって集積効果も高まりそうだ。