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遠東新世紀がベトナム投資減速、米国のTPP離脱で


ニュース その他製造 作成日:2017年1月25日_記事番号:T00068711

遠東新世紀がベトナム投資減速、米国のTPP離脱で

 遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の化学繊維メーカー、遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は、米国が環太平洋経済連携協定(TPP)からの永久離脱を決定したことを受けて、TPPによるゼロ関税を期待して進めていたベトナムへの投資を減速させる方針だ。25日付聯合報が報じた。

 遠東新世紀の徐旭東(ダグラス・シュー)董事長は昨年、ベトナムで原料から製品までの一貫工場を建設する投資計画を表明するとともに、投資額3億米ドルから7億6,000万米ドルに引き上げていた。このうち川上に当たる半延伸糸(POY)工場の計画を遅らせるようだ。縫製工場は昨年既に稼働をしており、今年第2四半期には織布工場が完成予定だ。また延伸加工糸(DTY)工場は来年にも投資を行う計画だ。

 業界関係者によると、POYは生産ライン1本の建設費用が最低でも5億台湾元(約18億円)と、投資額が大きくなる。同社は台湾や中国の工場でもPOYの生産が可能なため、ベトナム投資の必要性が低下したと分析した。