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16年の訪台中国人16%減、観光開放以来初の前年割れ


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年1月25日_記事番号:T00068714

16年の訪台中国人16%減、観光開放以来初の前年割れ

 交通部観光局の統計によると、2016年の訪台中国人は延べ351万1,734人と前年比67万2,368人(約16%)減少し、中国人による台湾観光旅行が開放された08年以降で初の前年割れとなった。この影響で、昨年の訪台外国人は1,069万279人と2.4%増にとどまり、増加幅は過去13年で最低となった。25日付聯合報などが報じた。

 蔡英文政権の発足後、中台関係は依然改善されておらず、中国が台湾への団体旅行を許可する人数枠は1省当たり年間1万5,000~2万人とされる。旅行業界関係者は、今年の訪台中国人は前年比150万人(56%)減少すると予想。訪台外国人は1,000万人を下回り、観光業界の生産額が200億台湾元(約730億円)以上減少するとの懸念を示した。

 なお、16年の訪台日本人は189万5,702人で前年比16.6%増加、香港・マカオからの訪台客は161万4,803人で7%増加した。

訪台タイ人は57%増

 16年の訪台タイ人は前年比57.3%増の19万5,640人で、増加幅が国・地域別で最高だった。昨年8月からタイ国籍の訪台客に対し30日のノービザ(査証免除)滞在を試験的に開放したことが奏効し、昨年12月の訪台タイ人は3万1,000人余りと前年同月比90%増加した。

 タイが台湾に対しノービザ滞在を認める可能性について、外交部亜東太平洋司の陳文儀司長は、台湾人によるタイ旅行の利便性向上をタイ側に訴えており、ノービザも含めた優遇措置について交渉を続けていると説明した。