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鴻海董事長主導のSDP、174億円増資


ニュース 電子 作成日:2017年2月6日_記事番号:T00068757

鴻海董事長主導のSDP、174億円増資

 鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が主導する堺ディスプレイプロダクト(SDP)の公式サイトに記載されている資本金が324億8,500万円へと、昨年末時点の150億円より174億8,500万円増えていることが明らかとなった。台湾の経済部投資審議委員会(投審会)は昨年12月末、鴻海の郭董事長と息子によるSDPに対する521億4,000万円の出資を認可していた。このため、同出資額の一部をSDPの増資に充て、残りをSDPが中国・広州市で3月1日に着工予定の第10.5世代ディスプレイ産業園区の設置に投じるとみられている。6日付蘋果日報などが報じた。

 SDPをめぐっては、代表取締役に鴻海傘下の富士康日本技研の会長を務めた孫月衛氏(55)が就任したと日本経済新聞が伝えていた。役員としての地位は昨年7月にSDP社長に就任したシャープ出身の谷口英男氏(50、代表取締役)を上回るという。鴻海は、液晶パネルの研究開発(R&D)に長年携わってきた孫氏と多額の資金をSDPに送り、パネル事業を拡大する狙いとされる。

シャープ、9四半期ぶり黒字

 鴻海傘下のシャープが3日発表した2016年10~12月期の決算は、最終損益が約42億円の黒字となった。四半期決算でシャープの最終損益が黒字になるのは9四半期ぶりだ。

 シャープは同期の業績が予想を上回ったことを受け、17年3月期(16年4月~17年3月)の連結最終損益は372億円の赤字になると、従来予想の418億円の赤字から業績見通しを上方修正した。前期は2,559億円の赤字だったため、昨年8月に鴻海の傘下に入ってから赤字が約7分の1に縮小する計算となる。