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TPCのLNG基地、基隆と台中に新規建設へ【表】


ニュース 公益 作成日:2017年2月6日_記事番号:T00068773

TPCのLNG基地、基隆と台中に新規建設へ【表】

 台湾電力(台電、TPC)の朱文成董事長は2日、台湾域内4カ所目、5カ所目となる液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地を基隆港埠頭(ふとう)と台中火力発電所北側に建設すると表明した。投資額は合計で約1,000億台湾元(約3,630億円)。近く経済部に申請し、2025年までの完工、稼働を目指す。民進党政権の脱原発(非核家園)政策に合わせた計画で、エネルギー源を重油や石炭から天然ガスに切り替える方針にも沿ったものだ。3日付工商時報が報じた。

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 第4LNG基地は受け入れ能力140万トンで、主に協和火力発電所(基隆市)に供給する。第5基地は受け入れ能力350万トンで、台中火力発電所に供給する予定だ。投資額はそれぞれ350億元、600億元以上を見込む。

 台湾のLNG基地は現時点で台湾中油(CPC)が高雄市永安區と台中市に保有し、桃園市の観塘工業区に3基目を建設中だ。TPCはCPCからLNGの6割を調達しており、3年前に3基目の建設主導権をCPCと争ったものの、経済部が最終的にCPCに軍配を上げた経緯がある。

 朱董事長は、LNG受け入れ基地の自社建設により安定供給が見込めると強調。将来的にはLNGによる発電量を全体の50%にまで高めたいとの考えを示した。