ニュース 社会 作成日:2017年2月9日_記事番号:T00068859
例年にない暖冬となっていた台湾にも今週末、本格的な冷え込みが到来しそうだ。中央気象局によると、きょう(9日)午後から台湾全土で気温が急速に低下。今晩から明日早朝にかけて中部から北部では気温が10度以下に低下する可能性があり、今回の寒波で最も冷え込みが厳しくなる10日から11日にかけて沿岸部では体感気温が2度まで下がるところもあるという。
合歓山では自動車の屋根が雪で白く染まった(8日=中央社)
今回の厳しい冷え込みは13日まで続く見通しで、気温の低下が始まった昨晩、気象局は台南以北の18県市に対し「低温特報」を発令。南投県と花蓮県の県境に位置する合歓山(標高3,417メートル)では降雪が見られ、多くの市民が雪見に出かけたもようだ。
10日朝にかけて中部以北で10度前後まで気温が下がる見通しとなっているほか、11~13日には台南でも早朝と夜間に10度を下回る可能性があるという。また南部地域や花蓮、台東などでも12度前後まで下がる見通しだ。
気象局によると、湿度や風速によって各地域の体感気温には大きな差が生じるが、沿岸エリアの住民は今回の寒波による冷え込みを特に実感するとの見方を示している。
なお台湾では昨年、「100年に1度」と称される記録的寒波に見舞われ、ハタ(石斑魚)やサバヒー(虱目魚)の養殖漁業施設が壊滅的な被害を受けた。さらにその後、各業者の奪い合いとなったことで稚魚の価格が高騰。高いコストを投じて育てた魚がようやく成長し、売り物になるまでこぎつけたところでの今回の寒波到来に漁業関係者は懸念を募らせている。
雲林県などのサバヒー養殖業者によると、1、2日程度の冷え込みなら問題ないが、今回の寒波は4日以上続くと予想され、放置すれば3日目には魚が死に始めるという。被害を防ぐには地下水を吸い上げて養殖池に送り込み、水温を下げないようにしなければならず、各業者はきのうから汲み上げポンプの点検に余念がない。
ある業者は「気温が11度を下回れば地下水の供給を絶やすことができないため、気象データや養殖池の水位や塩分濃度を常に見守らなければならず、しばらくは夜も眠れない」と警戒感を強めている。
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