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メディアテック、PAの絡達科技を完全買収へ


ニュース 電子 作成日:2017年2月13日_記事番号:T00068887

メディアテック、PAの絡達科技を完全買収へ

 IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)は10日、傘下の旭思投資が2月13日~3月14日に、パワーアンプ(PA)メーカー、絡達科技(Airohaテクノロジー)の株式15~40%をTOB(株式公開買い付け)により1株当たり110台湾元(約400円)で取得すると発表した。買収額は10億~26億6,600万元となり、第3四半期に手続きを終える計画だ。メディアテックは絡達科技に25.6%出資しており、最終的にグループで全株式の買収を目指す。傘下の晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)、立錡科技(リッチテック・テクノロジー)と同様に独立経営の子会社とし、共同でモノのインターネット(IoT)市場を攻める。11日付経済日報が報じた。

 絡達科技は2015年7月、興櫃市場(未公開株取引市場)に基準株価155元で登録後、株価は一度260元まで上昇し、株式上場の計画もあった。しかし、市場競争の激化と第4世代移動通信システム(4G)関連商機を逃したことで、昨年上半期の純利益は8,000万元余りと前年同期比65%減少。このため上場計画を昨年8月に取りやめ、株価は一時50元を割り込んでいた。

 メディアテックは、絡達科技の株式買収によりグループのリソース統合と経営規模拡大に寄与し、国際競争力を高められるほか、メディアテックへの業績にもプラスになると説明した。