ニュース 社会 作成日:2017年2月13日_記事番号:T00068909
毎年、元宵節(旧暦1月15日、今年は西暦2月11日)前後には台湾各地でランタン・フェスティバルが開催されるが、高雄市でも先月30日から市内を流れる愛河両岸にさまざなランタン設置エリアを設けた「高雄灯会芸術節(高雄ランタン・フェスティバル)」が行われ、11日夜の花火ショーで幕を閉じた。しかしこのショー、午前0時という深夜に実施されたため、安眠を妨害された周辺住民から「非常識」などと不満の声が噴出した。
せっかくのきれいな花火も、非常識な時間では効果が台無しだ(高雄旅遊網フェイスブックより)
今年の高雄ランタン・フェスティバルのフィナーレを飾る花火ショーは、高雄港の北端に位置する「第一港口」を使って打ち上げが行われ、20分以上にわたり花火が夜空を彩った。約37万人の観光客がショーを楽しんだとされるが、一方で夜中にごう音でたたき起こされた周辺住民の不興を買ったようで、第一港口近く楠梓区の住民は「戦争でも始まったのかと思った」と語っている。
また台湾では「騒音管制法」で午後10時から翌午前8時までの間は花火の打ち上げが禁じられているため、同日早朝、高雄市の市民ホットラインには「市は自ら処罰を受けるべきだ」といった苦情の電話が入ったという。
これに対し高雄市政府は、1年余り前に「西暦、旧暦の大みそか、元宵節などの祝祭日は例外とする」との自治条例を制定しており、違法ではないと説明した。
また陳菊高雄市長のフェイスブック(FB)ページにも「市の予算を無駄遣いするな」などと苦情が書き込まれ、市長も「反省する」と表明せざるを得なかった。ただ、今年の花火ショーは例年に比べ特に予算を増やしたわけではなく、観光へのプラス効果を期待して愛河で会期中毎日実施している花火ショーの時間を短縮し、最終日のショーをより盛大にしたそうだ。
なお、高雄市では問題となった花火ショーの約6時間後、12日の午前6時20分に「ミズノ国際マラソン」がスタートしており、花火の煙による大気汚染が選手の健康に悪影響を及ぼす懸念する声も上った。実際、環保署のデータによると当日、同市の大気の質は「万人の健康にマイナス。屋外での活動を控えた方が良い」レベルだったという。
来年は少なくとも打ち上げ開始時刻が前倒しされることになりそうだ。
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