ニュース 社会 作成日:2017年2月14日_記事番号:T00068938
レンタカーで九州を旅行していた台湾人旅行者の男女4人が11日夜、高速道路を走行中に道路脇のコンクリート壁に激突。台湾師範大学環境教育研究所の大学院生、徐子恵さん(27、女性)が頭などを強く打って死亡し、他3人も肩や腰に軽傷を負った。
報道によると、徐さん、26歳と27歳の男性、運転していた楊容疑者(25、女性)の4人は福岡県内で普通乗用車をレンタルし、鹿児島へ向かったとされる。そして11日、楊容疑者の運転で熊本県から九州自動車道下り車線を走行中、午後8時ごろに宇城市小川町南小野のカーブを通りかかったところ、道路脇のコンクリート壁に衝突した。
徐さんは意識不明の状態で病院に搬送されたものの、12日午後1時40分ごろに死亡が確認された。一方、熊本県八代警察署は楊容疑者を過失致死罪の容疑で逮捕、取り調べを行うとともに事故原因について調査を進めている。
日本を訪問する台湾人旅行者は、交通部監理所で運転免許証の日本語翻訳版の発行を受ければ旅行先で運転が可能となっており、日本でレンタカーを利用する外国人のうち、台湾、香港、韓国人旅行者の利用が9割以上を占めているという。
中国時報は、日本の交通状況は基本的に安全だが、外国人にとってはハンドル位置や交通規則、運転環境などの違いが原因で、事故率が日本人の3倍に上る統計があると指摘している。
普段、「左ハンドル、右側走行」に慣れている台湾人旅行者も例外ではなく、カーブの際にハンドルを切る角度を間違えたり、停車やバック時に車線の違いから混乱が生じ、危険を招くことが多いそうだ。また九州の高速道路は濃霧に見舞われることが多く、スピードの出し過ぎや車間距離に注意が必要とされるという。
日本と台湾の両方で車を運転するというある日本人女性は、最も事故が起きやすい状況として「右左折の際に周囲に車が走っていない状況で、不注意で対向車線に入ってしまうことがある」と話している。ただ、今回の事故のように高速道路では車線の違いによる混乱は生じにくく、急カーブもないため、居眠り運転だった可能性も排除できない。
いずれにせよ、楽しいはずの海外旅行中に、前途有望な若者が命を落とすという残念な出来事はもう起きないでほしいと願うばかりだ。
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