ニュース 電子 作成日:2017年2月15日_記事番号:T00068941
IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)が台湾積体電路製造(TSMC)の10ナノメートル製造プロセスを採用して開発中のハイエンドチップ「Helio X30」について、中国のスマートフォン大手、小米科技(小米、シャオミ)が採用を取りやめるとの市場観測が14日浮上した。「X30」は今月量産を開始する予定で、観測が事実となれば、TSMCのウエハー投入枚数が減少し、「X30」の生産コストが上昇すると懸念されている。15日付経済日報が報じた。
メディアテックはTSMCの10ナノプロセスを採用して「X30」と「Helio P35」の開発を進めている。「X30」搭載製品は第2四半期に量産予定で、「P35」はチップ量産が第2四半期の予定だ。
両チップは昨年時点で中国の魅族科技(メイズ)と楽視網信息技術(Letv)が採用を確定し、シャオミはクアルコムのチップ採用も検討していたとされる。ただ、楽視網はスマホの販売が伸びておらず、シャオミも「X30」の採用を取りやめれば、両チップの顧客はメイズのみとなる可能性がある。
携帯電話用ICサプライヤーは、10ナノチップの開発コストは1,200万米ドルに上り、メディアテックの粗利益率が昨年第4四半期と今年第1四半期に過去最低を記録する一因だと指摘した。
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