ニュース 社会 作成日:2017年2月15日_記事番号:T00068961
13日夜に北宜高速公路(国道5号)南港ジャンクション(JCT、台北市南港区)で観光バスが横転し、33人が死亡、11人が重軽傷を負った事故で、運転手が事故当時に過労状態だったとの証言が相次いでいる。15日付蘋果日報が伝えた。
バスは上部が削れてなくなってしまい、事故の衝撃の大きさを物語っている。運転手には、風邪をひいても休ませてもらえなかったとの証言も出ている(14日=中央社)
死亡した運転手(47)の娘は「旧暦の大みそか(1月27日)から18日連続で勤務していた。本来1日だけ休暇があったが、バスの修理に当たっていた」と証言した。
バスを実質的に運営していた蝶恋花旅行社は「事故車の運転手は直前の2日間が休暇だった。過労とは言えない」と主張しているが、親族らの証言と完全に食い違っている。
さらに、同社を退職した従業員は「運転手は事故を起こす前の4日間、午前5時半に出勤し、深夜か翌日未明まで働いていた」と証言し、過酷な勤務実態が明らかになってきた。
こうした過酷な勤務実態をめぐっては、労働部による昨年10月の法解釈で、バス業者は最長12日連続勤務が合法となっていることが過労の元凶だとの批判の声も上がっている。
労働部は人手不足のバス業界に配慮する形で、祝祭日などで市民の利便性確保に必要な場合、従業員の同意に基づき、休日を振り替え、12日連続勤務が可能だとする法解釈を示していた。
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