ニュース 社会 作成日:2017年2月15日_記事番号:T00068963
13日夜に北宜高速公路(国道5号)南港ジャンクション(JCT、台北市南港区)で観光バスが横転し、33人が死亡、11人が重軽傷を負った事故で、交通部は14日、ツアーを企画した「蝶恋花旅行社」(台北市大同区)に無期限の業務停止処分を下すとともに、バスを運行した友力通運(基隆市)の営業免許を取り消した。15日付中国時報などが伝えた。
賀陳旦交通部長は「観光バスや観光業界に対する監督は厳しさを欠いている。今回の血と涙を教訓として、低評価の観光バス業者に期限内の改善を求めるとともに、改善がなければ業務停止または免許取り消しの処分を下す」と述べた。
ただ、事故を起こした観光バスは蝶恋花旅行社が友力通運の名義で運行しており、車体は実際には蝶恋花旅行社の保有で、運転手も同社が募集していた。
こうした名義借り行為は「靠行(カオハン)」と呼ばれ、観光業界では常態化している。蝶恋花旅行社は4~5年前から友力通運に毎月数万元(1元=3.72円)の名義使用料を支払い、近年では16台のバスを運行していた。運転手の勤怠記録やバスの点検記録も蝶恋花旅行社が管理しており、友力通運は「われわれとは無関係で、免許取り消しは理にかなわない」と反発している。今回の事故は長年の業界の慣習を見直すきっかけになる可能性がある。
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