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鴻海、LFCのライトロに出資か


ニュース 電子 作成日:2017年2月17日_記事番号:T00068996

鴻海、LFCのライトロに出資か

 17日付工商時報によると、鴻海精密工業は、撮った後で好きなところに焦点を合わせられる写真を撮影できるライトフィールドカメラ(LFC)の開発・販売を手掛ける米LYTRO(ライトロ)が実施した、シリーズDラウンドに当たる6,000万米ドルの資金調達に応じ、シンガポール経済開発庁の企業投資部門EDBI、中国の映画配給会社、華誼兄弟(フアイ・ブラザーズ・メディア)などとともに出資したとの観測が出ている。

 ライトロは今回の資金調達について、出資元やその出資比率など詳細を明らかにしていない。

 LFCはスマートフォン搭載カメラの「秘密兵器」と目されている上、同技術の応用範囲は広く、映画制作やバーチャルリアリティー(VR)、拡張現実(AR)のほか、工業分野などにも利用可能とされる。

 鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は先ごろ開催した自社の経営会議において、「今年はスマートフォン用カメラレンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)が潜在的なライバルとなる」と発言し、同社から学び、光学技術のアップグレードを進めるよう指示したとされる。

 こうした中で行われるライトロ社への出資について工商時報は、鴻海がラーガンに対抗するための動きと指摘している。