ニュース 商業・サービス 作成日:2017年2月17日_記事番号:T00069006
潤泰集団(ルンテックスグループ)の尹衍樑(サミュエル・イン)総裁は16日、仏オーシャンとの合弁会社で、中国で量販店、大潤発(RTマート)を展開する高鑫零售(サン・アート・リテール)に対し、中国の電子商取引(EC)大手3社から提携の引き合いがあることを明らかにした。17日付工商時報が伝えた。
尹総裁によると、RTマートに提携を申し入れたのは、一部で報じられていた中国EC最大手、阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)のほか、インターネット関連事業大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)、家電販売の蘇寧電器だという。
尹総裁は「RTマートが嫁入りしようとしており、三者に求婚されている。婚期がいつで、嫁入り道具がどれほどになるかはまだ分からない」と述べた。
このうち、アリババをめぐっては、2014年にもRTマートと提携交渉を進めたことがある。しかし、アリババが蘇寧電器に19.9%を出資したことから、RTマートとの提携交渉は先送りされた。その後、RTマートは独自のECサイト「飛牛網」を展開し、中国EC4位に浮上するなど急成長。アリババは再び、RTマートとの提携交渉に乗り出したとされる。
尹総裁は騰訊、蘇寧電器の名前を挙げつつ、「アリババは交渉相手の一つにすぎない」として、アリババが必ずしも最有力ではないことを示唆した。
尹総裁はまた、「今後はオンライン、オフラインを融合させてこそ爆発力を持つ。中国ではECをめぐる紛争が多発しており、購入した商品は偽物かもしれない。その点でRTマートの商品は必ず倉庫を通過して検査を経ている上、生鮮品中心で厳格な品質管理を行っている点が異なる」と指摘した。
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