18日付電子時報によると、現在チップサプライヤーがファウンドリーに対する発注量を増やし、中台の８インチウエハー工場が満杯状態となっており、顧客への納期が早くても従来より50％長い２カ月、一部では３カ月以上に伸びているケースもあるようだ。世界のスマートフォンブランドが第２四半期に相次いで新機種を発売するため、指紋認証ＩＣ、液晶ドライバＩＣ、電源管理ＩＣなどの需要が旺盛で、シリコンウエハーの世界的な供給不足が深刻化していることが要因だ。
業界関係者によると、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は、12インチ工場での生産に変更するようＩＣ設計業者に提案しているが、これらＩＣは微細化効果が大きくないことに加え、改めて認証を取り直す必要があるため、大部分が依然として８インチ工場での生産を継続しているという。
また今年第１四半期、中台のファウンドリー８インチ工場は指紋認証ＩＣの受注が相次いで生産ラインを塞いでおり、これに危機感を抱くその他ＩＣのサプライヤーの多くが８インチ工場へ発注を急いでいるという。
電子時報は８インチ工場の満杯状態について、年末まで続く恐れがあるとの見通しを示している。
