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シャープ、3年ぶり経常黒字へ【図】


ニュース 電子 作成日:2017年2月18日_記事番号:T00069028

シャープ、3年ぶり経常黒字へ【図】

 鴻海精密工業傘下のシャープは17日、2017年3月期の連結業績見通しの修正を発表、16年度営業利益は474億円と前回予想を27%上方修正した。また経常利益は99億円、純損失は271億円とそれぞれ101億円改善するとの見通しを示した。これによりシャープは3年ぶりの経常黒字に転換する。18日付蘋果日報などが報じた。

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 今回の修正の理由については「原材料の購入に関する変更契約を締結し、買付契約引当金、売上原価が減少するため」と説明。戴社長は昨年11月、「シャープは原材料の調達契約で多くの『不平等条約』を結んでいる」と指摘し、鴻海の支援の下、新たな見直しについて交渉を進めると発言していた。

 なお同日付工商時報が日本メディアの報道を基に伝えたところによると、シャープは中国に有機EL(OLED)パネル生産ラインを設置する方針で、鴻海がアップルのスマートフォン「iPhone」の組み立て工場を設置する河南省鄭州市が候補に上っているとされる。

 同工場についてはこれまで、投資規模が1,000億円で19年の量産開始を予定していると報じられたが、アップルが今年発売するとみられる次世代機種、「iPhone8」に有機ELパネルを搭載し、同パネルの調達先に中国メーカーを加えるとの観測が伝えられる中、シャープは鴻海の支援を受け、中国工場への投資額を数千億円に引き上げ、量産時期も前倒しする可能性があるとみられる。