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中華パルプ、3月から5~10%値上げ【表】


ニュース その他製造 作成日:2017年2月21日_記事番号:T00069082

中華パルプ、3月から5~10%値上げ【表】

 製紙大手、永豊餘投資控股(YFY)傘下の中華紙漿(中華パルプ、CHP)は20日、紙パルプの国際価格が1トン当たり120米ドルへと昨年第4四半期から25%上昇したことを受け、3月1日より台湾域内の文化用紙を5~7%、古紙、白板紙を7~10%値上げすると発表した。同社の値上げ幅としては過去1年で最大となる。21日付経済日報が報じた。

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 台湾紙業(台紙、TPPC)が昨年紙パルプ市場から撤退して以降、台湾で紙パルプを供給しているのは中華パルプのみで、台湾の短繊維パルプの年間需要60万~70万トンのうち、半分を中華パルプが供給し、残り半分は輸入に頼っている。

 中華パルプは、短繊維パルプの価格は現在1トン当たり620米ドルと昨年の安値470米ドルから大きく上昇したと説明。中国では昨年から毎月出荷価格を引き上げ、値上げ幅は累計1割以上に達したという。台湾では少しずつ値上げする方針で、原料価格の上昇が続けば4月にも値上げする可能性があると強調した。

 台湾の製紙メーカーでは、工業用紙最大手の正隆(CLC)が工業用紙の価格を今年1月から12~15%引き上げていた。上げ幅は過去6年で最大だった。このほか、栄成紙業も販売状況、コストを踏まえて今年、工業用紙の価格を調整する方針だ。