中央銀行が20日発表した国際収支統計によると、2016年の金融収支は650億4,000万米ドルの赤字だった。赤字幅は15年の661億2,000万米ドルに次ぐ規模で、四半期ベースでは26四半期連続の赤字となった。累積赤字は2,990億米ドルに達した。
中銀によると、昨年第４四半期の金融収支は185億3,000万米ドルの赤字で、証券市場から243億5,000万米ドルの資金が流出したことが主因だった。外資による台湾への直接投資が69億1,000万米ドル、台湾住民による海外への直接投資が73億2,000万米ドルで、依然として赤字だが、赤字幅は過去に比べて大幅に縮小した。
一方、昨年第４四半期の旅行収支は、海外からの旅行客による消費を示す収入が前年同期比12.1％減の33億2,400万米ドルとなり、３四半期連続のマイナスとなった。中国人観光客の減少が響いた格好だ。海外旅行に出かける台湾人の消費を示す支出は5.2％増の37億4,900万米ドルで、17四半期連続のプラスだった。
