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長距離日帰りバスツアー、運転手過労防止で中止【表】


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年2月22日_記事番号:T00069115

長距離日帰りバスツアー、運転手過労防止で中止【表】

 交通部観光局は21日、33人死亡の観光バス横転事故を受け、関係官庁や観光業界と日帰りバスツアーの在り方について協議し、長距離で運転が長時間に及ぶツアー商品の販売中止を決めた。22日付中国時報が伝えた。

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 販売中止の対象は、運転手単独で1日10時間以上運転する場合、運転距離が300キロメートル(山間部では200キロメートル)を超える場合で、台北から▽阿里山(嘉義県)▽武陵農場(台中市)▽清境農場(南投県)▽司馬庫斯(新竹県)▽観霧森林遊楽区(新竹県)▽墾丁(屏東県)▽花蓮(花蓮県市)──などへの1日ツアーが含まれる見通しだ。違反者には1万~5万台湾元(約3万7,000~18万4,000円)の罰金を科す。観光局はまた、228和平紀念日(2月28日)連休前までに違反商品の見直しを進めるよう指導する。詳細な規定は24日に発表する。

 バス業界は政府による一方的な決定に強く反発している。運転距離が300キロメートルという制限を当てはめると、例えば台北~高雄間を1往復するのも違反扱いされるケースも出てくるからだ。

 中華民国遊覧車客運商業同業公会全国聯合会(遊覧車公会)の陳日中秘書長は「政府からは事前の打診もなく、官僚的な態度であり、経営者の実務的な提言を受け入れようとしない。週休2日制(一例一休)導入で混乱させられたと思えば、今度は300キロ規制だ。どうして労働基準法(労基法)が定める8時間勤務に立ち返らないのか」と不満をぶちまけた。