ニュース 社会 作成日:2017年2月22日_記事番号:T00069124
日本統治時代に開設され、今年で100周年を迎える台中市の伝統市場「第二市場」(中区)で、100年前の新聞に「台湾料理」として紹介されたメニューを再現しようというプロジェクトが進められている。
100周年には赤いランタンも掲げて、市場の雰囲気を盛り上げる予定だ(20日=中央社)
第二市場は日本時代の1917年、「新富町」(現在の台中市中区の一部)と呼ばれたエリアに「新富町市場」の名称で開設され、同町に住む日本人によく利用されたという。また同市場では当時は珍しかった舶来品など高級品も数多く扱っていたことから別名「貴婦市場」とも呼ばれたそうだ。
またここに集まる客を目当てに、当時、台湾中部で最大規模のレストランとして知られた「酔月楼」を含め周辺には飲食店が林立していたというから、その盛況ぶりがうかがえる。
新富町市場は36年に大規模な火災に見舞われたものの、すぐに再建。戦後も第二市場へと名称を変えて存続し、2004~05年の全面改修を経て現在も多くの店舗が商いを行っている。
そんな第二市場の100周年に当たる今年5月、台中市経済発展局(経発局)は日本統治時代に当時の大手紙「台湾日日新報」で紹介された台湾料理を再現し、市民に振る舞うイベントを開催する。
経発局によると、「台湾料理」とは日本時代に「日本料理」と区別するために生まれた呼び名で、もともとは台湾の上流階級が集う宴席で出された料理を指すという。
今回のプロジェクトで再現される料理は、開設年の1917年と34年に台湾日日新報が紹介した魚料理など全13種類。現在、文献などを基に考証が進められており、伝統的な調理法を用いて料理を完成させ、当時の宴会風景をよみがえらせたい考えだ。
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