台湾山葉機車工業（ヤマハモーター台湾）は23日、排気量300ccの輸入ビックスクーター「XMAX 300」を発売した。価格は21万6,000台湾元（約80万円）からで、23万元以上する同クラスの台湾生産車よりも低価格だ。同社は今年、排気量250cc以上の市場でシェア25％以上を獲得して首位を目指す。24日付工商時報が報じた。
XMAX300の重量は179キログラムで、クラス最高レベルの加速性能とうたう（ヤマハ発動機リリースより）
300ccクラスのスクーターは、排気量250cc以上で最もよく売れる市場で、現在は光陽工業（KYMCO、キムコ）の「Downtown 350i」が首位になっている。バイク業者は、XMAX 300の発売で順位が入れ替わる可能性があると話した。
ヤマハモーター台湾はまた、３月にも台湾生産の115cc新型スクーターを発売し、ラインアップの強化を図る。バイク市場全体では過去最高となるシェア35％を目指す。
同社の2016年新車販売台数は、昨年発売した低価格の125ccスクーター「アクシスＺ」がけん引し、26万3,186台で前年比で20％近く増加した。シェアは30.7％でキムコに次いで２位だった。なおキムコのシェアは36.86％だった。
