液晶パネル大手、群創光電（イノラックス）の林添仁ＡＩＩ（車載・航空宇宙・ＩＴ・特殊応用）製品事業群総経理はこのほど、自動車出庫前に搭載される「ビフォア・マーケット」で総額20億米ドルの調達案件を昨年受注し、今後２年に製品開発、認証取得を完了後、４～５年以内に売上高への貢献が見込めると明らかにした。受注先はゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とみられる。１日付経済日報が報じた。
林総経理は、イノラックスは2016年車載用パネル市場で出荷枚数が世界２位、シェア18%だったと説明。新たな受注により５年以内にシェア20%を目指すと表明した。
車のインターネット（ＩｏＶ）の台頭で車載用パネルは出荷枚数が増加し、規格も向上してきている。イノラックスは既に▽ＢＭＷ▽ポルシェ▽ジャガー▽フォード▽テスラ──など大手自動車メーカーの主要サプライヤーとなっているが、利益率の高い車載用パネル市場に攻勢をかけるため、タッチ機能を備えた車載用曲面パネルの研究開発（Ｒ＆Ｄ）にも注力している。
