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台南と嘉義の浄水場、WHO推奨値超える可塑剤を検出


ニュース 公益 作成日:2017年3月2日_記事番号:T00069243

台南と嘉義の浄水場、WHO推奨値超える可塑剤を検出

 2日付中国時報によると、行政院環境保護署(環保署)が昨年、全土の浄水場362カ所、配水施設38カ所を対象に実施した水質調査で、台南市・楠玉浄水場および嘉義市・蘭潭浄水場から有害可塑剤のフタル酸ビス(DEHP)が1リットル当たり0.00866ミリグラム、0.0111ミリグラムの濃度で検出された。これは世界保健機関(WHO)が推奨する同0.008ミリグラムを上回っている。周辺住民約3万~5万世帯に影響が及ぶと懸念されている。

/date/2017/03/02/15water_2.jpg環保署の李応元署長は、定期検査を実施し、市民の健康を最大限守ると表明した(2日=中央社)

 ただ水道事業者、台湾自来水(台水)の武経文広報担当は、2014年以降、台湾全土で1,100回に上る検査を実施しているが、これまでDEHPがWHOの推奨値を上回ったことはないと説明。その上で、今回、台南と嘉義の浄水場で高濃度のDEHPが検出されたことについても、再調査では合格しており、偶発的なケースとの見方を示し、市民に過度な懸念は不要と呼び掛けた。

 また環保署環管処の袁紹英処長は、今回のDEHP検出について、プラスチック片が水中に紛れ込んだことが原因で、浄水処理後に影響が排除された可能性が高いと指摘。一方で、現在検査が義務付けられていない可塑剤を検査対象に含めることを検討すると語った。