通信キャリア大手の遠伝電信（ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ）とスマートフォン大手の宏達国際電子（ＨＴＣ）は２日、将来的に第５世代（５Ｇ）移動通信技術の分野で提携していく内容の戦略提携を結んだ。３日付経済日報が伝えた。
今回の提携は、両社が今年で会社設立からそろって20周年を迎えたのに合わせ結ばれた。調印式はスペイン・バルセロナでの移動通信業界の見本市「モバイル・ワールド・コングレス（ＭＷＣ）」に際し、遠伝の徐旭東（ダグラス・シュー）董事長、ＨＴＣの王雪紅（シェール・ワン）董事長が出席して行われた。
提携内容は▽第4.5世代移動通信システム（4.5Ｇ）ネットワークの普及と将来的な５Ｇ新技術の開発協力▽商品・マーケティング面での協力強化▽最高の消費者ブランド構築と消費者に対する最善の店頭経験、サービスの提供▽スマート物流の拡大と修理サービスプラットフォームの協力計画──などが柱となっている。
５Ｇ技術の開発に向け、遠伝は昨年、台湾初の「５Ｇ実験室」を設けた。今年は５Ｇのプロトタイプ機種向けのネットワークを台湾で初めて導入し、１ギガビット毎秒（Gbps）の高速通信が可能な携帯電話端末の実証実験を行う。
