ニュース 社会 作成日:2017年3月6日_記事番号:T00069297
高雄市前鎮区に今月末、古くなったコンテナ33個を改造して店舗や展示会、フォーラムの会場などとして利用する複合施設「集盒・KUBIC」がテストオープンする。既に色とりどりのコンテナがおもちゃのブロックのように組み合わされた施設が完成して道行く市民の注目を集めており、新たな観光スポットとして人気となりそうだ。
コンテナの黄色は太陽、オレンジ色は高雄市民の情熱を表している(高雄市政府リリースより)
世界的な港湾都市で、日々大量のコンテナが行き交う高雄市は、2001年より2年に1度コンテナを使ったアート作品を紹介する「高雄国際コンテナ芸術祭」を開催するなど台湾における「コンテナアートの祖」として知られる。
今回、前鎮区の中華五路と復興三路の交差点付近に位置する国有地(約7,000坪)にオープンする「集盒」を企画した高雄市都市発展局(都発局)は、「世界中を駆け巡るコンテナは、強固な構造を持つほか、組み合わせて様々な形に姿を変える可能性を秘めている」と指摘した上で「それは高雄市民の性質を代表する」と説明。集盒については「流行を追うものではなく、高雄市の遺伝子を表現するもの」と強調した。
同施設は営業期間は1年の予定だが、既に文創(文化・クリエイティブ)関連商品を手掛ける業者、地元の新興企業、各種飲食業者など15店舗が入居を予定しているほか、高雄市の歴史、都市の再生、コンテナアートなどに関する展示会やフォーラムを開催する計画だ。
一方、台北市信義区商圏の空き地にも昨年末、古くなったコンテナを利用した飲食店20店以上を集めたイベントスペース「コミューンA7」がオープン。内部は欧州の町の雰囲気が再現されているほか、DJイベント、バレンタインデーイベント、大道芸人によるパフォーマンスなどの各種イベントが開催され、これまでの3カ月間で延べ80万人が訪れる人気スポットとなっている。
同空き地はビルの建設予定地で、「コミューンA7」は5月末までの営業となっているが、反響が大きいことから年末までの延長も検討しているという。
なお、コンテナを住宅、倉庫、事務所、民宿の部屋などに改造する業務を手掛ける高雄市「三僕行貨櫃運輸」の翁世柱経理は、約2週間で設置でき、引っ越しも簡単なため、コンテナの活用はますます増えていると指摘。同社の業績は、不景気の影響を受けず、どんどんよくなっているという。ちなみに20フィートコンテナを約4.4坪の住宅に改造した商品(12万台湾元)が一番人気だそうだ。
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